フランチャイズで開業した塾が失敗するケースには、明確な原因があります。今回は代表的な失敗の原因を4つ、ご紹介します。これから塾でフランチャイズ経営をされるご予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
失敗例から学ぶ!塾フランチャイズで失敗する4つの原因
1. 本部まかせですべてが受け身
まず、すべてが本部まかせになってしまい失敗するケースです。集客や販売、仕入れなどの調整を本部まかせにしてしまう人は、自分が経営者であるという自覚がありません。経営者的な視点で物事を考える姿勢がなければ、集客効率を上げたり利益を伸ばしたりするための行動を積極的に取ることもしないでしょう。
経営者の視点を持つということは、「塾経営は自分でコントロールできる」 「失敗も成功も、自分の責任である」 といった考えを持つということです。それを放棄して、うまくいかない原因を外部に求めていては、塾の経営は長続きしません。
2. 生徒の集客がうまくいかない
塾に対する地域のニーズや対象となる生徒数などの情報をまったく知らなかったせいで、集客がうまくいかず失敗するケースです。
ただ待っているだけでは生徒は集まりません。塾に対する地域のニーズを事前にリサーチしたり、対象となる学年設定を綿密に行ったり、集客向上の工夫が欠かせません。
3. 経営者としての能力不足
塾の経営に限りませんが、お店を運営していくにあたって経営能力は必須です。経営において財務・経理の知識、コミュニケーション能力、向上心、将来を読む先見性、集客力などが必要なスキルとなっていきます。しかし、これらの経営の勉強をおろそかにしてしまい、お店の運営がうまくいかないという事例もあります。
経営者としての能力を高めていくには、意識を変えていくことも重要ですが、日々勉強の積み重ねです。経営者に不可欠なスキルを身につけていくことが、塾フランチャイズ成功へと導くポイントとなってくるでしょう。
4. 運転資金の不足
塾のフランチャイズ経営には資金が必要です。お金の失敗例として「開業資金が思ったより高かった」「経営後にかかってくる運転資金を考えていなかった」などの問題点があります。
経営をしていくと、つねに資金面の問題が出てきます。運転資金をどのように調達し、回していくかが塾フランチャイズを成功へと導いていくポイントです。
塾フランチャイズを成功させるポイント
では、塾フランチャイズを成功させるにはどうすればいいのでしょうか。ここでは、塾フランチャイズを成功させるポイントについて説明していきます。
自分なりの成功のゴールを設定する
まずは、自分なりの成功のゴールを設定していきましょう。なぜならゴールの設定をしておくことで、目標達成のために行動していくという、経営者としての意識を持てるからです。
例として、ゴールの設定は「生徒を50人集める」「生徒の成績向上に力をいれる」「売上を30%上げる」などでもかまいません。設定をすることで、「どのように目標を達成できるのか?」という考えから、解決策を探すために自然と行動できるようになります。ゴールを設定して、目標達成に向けて対策を練っていきましょう。
本部の理念に共感できる企業を選ぶ
企業理念は、最初の企業選びにおける、重要な判断ポイントと言えます。なぜなら、本部の考え方や方針に納得がいかない状態でフランチャイズ経営を行うと、価値観の相違が起こりトラブルのもとになってしまうからです。
フランチャイズ本部によって、企業理念は異なってきます。まずは自分がつねに持っている理念と、本部の理念を重ね合わせてみましょう。同じ理念を持つ本部だと考え方が似ている証拠になるので、成功する可能性が高くなってきます。
開業費用だけでなくロイヤルティも確認しておく
ロイヤルティとは、オーナーがフランチャイズ本部に支払うお金のことです。ロイヤルティも企業によって種類が異なり、金額が大きく異なる場合があります。
開業費用だけでなく、どれだけのロイヤルティをフランチャイズ本部に支払わなくてはいけないかを明確にしておきましょう。つねに出費となる金額を明確にしておくことで、資金面に対する対策をおろそかにしてしまうことはなくなります。
小さめの物件から必要に応じて規模を拡大する
最初に大きな物件を選んでしまうと、出費もかさんでしまい、失敗したときのリスクが高くなってしまいます。経営に慣れるまでは、小さめの場所で地盤を固めていくことが重要です。
まずは無理のない範囲で小さめの物件を選んでいくことが大切です。だんだんと経営に自信がついてきたら、フランチャイズ本部に連絡をして、規模を拡大させていくための相談をしていきましょう。
まとめ
フランチャイズで塾を開業するとブランド力とノウハウ提供が魅力ですが、個人の経営方法や経営能力によっては失敗することがあります。失敗を回避するには、事前に準備と対策方法を知っておくことが大切です。
ただ、それでもわからない部分が出てくるのが塾のフランチャイズ経営です。ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。